ブログ・コラム

私の友人が、ちょっと前に「いまの会社を辞めることにしました」と言いました。

以前から部下とうまくいかずに悩んでいたのは聞いていたので、「限界まで来てしまったか」という思いでした。

残念ではありますが、関係も硬直して冷え切っていたようですし、友人も自分が身を引くしかないなと、考え抜いてのことだったようです。

それが、先日会った時には、嬉しそうに「会社を辞めるのをやめました」と来ました。

詳しく聞いてみると、友人と不仲だった部下が、社長に「あの人を辞めさせてはダメです！」と進言してくれたと、とてもうれしそうに話をしてくれました。

私も、その友人も、自分の気持ちを素直に表現するのが苦手なタイプなので、淡々と話をしましたが、内心自分のことのように嬉しかった。

退職するという話を聞いて、友人もその部下も、いままで見えていたものが全く別の景色にみえたのかもしれません。

頑固で横暴で自分勝手に思えた上司が、実は退職まで考えて悩んでいた。

自分のことを嫌っているとばかり思っていた部下が、社長に進言してくれた。

そのことが、いままでの景色を、きっと一変させたことでしょう。

一所懸命やっていると、いいことって起るんだな～って、思いました。