ブログ・コラム

2021.01.05

人時生産性の向上は急務:私が中小企業のDXを推進する理由(1)

私は、昨年から中小企業のDX推進をしています。
当社はIT企業ですので、他業種よりはIT活用は進んでいました。
それでも、ぜんぜんDX推進という意味では、まだまだでしたし、いまでも途上です。
 
そもそも、中小企業がDXを推進する理由は何でしょうか?
 
まず、その1つめは「生産性の向上」のためです。
 
日本の生産性が低いという話しは聞いたことがある人も多いでしょう。
ある調査によると、日本の生産性は21番目です。
先進国と言われ、世界第3位の経済立国である日本の生産性としてはとても低い。低すぎます。
言い方は悪いですが、あまり働かないイメージ(イメージですよ!イメージ!)の
イタリア(17位)やスペイン(19位)よりも低いのです。
 
話しは変わりますが、日本の人口は2010年の1億2806万人をピークに、減少に転じました。
しかし、労働人口(15~64歳)という意味では、1995年の8716万人をピークに、
2020年は7361万人と25年間減り続けています。
 
 
そして、総労働時間についても、バブル後からずっと横ばいだった正社員の労働時間が
2019年についにがくっと減りました。
これは、働き方改革の掛け声の影響と思われます。
 
日本企業は、労働生産性は低いが、勤勉な国民性により、長時間労働で経済を支えてきました。
それがここにきて、人数も減るし労働時間も減る。
ダブルの減少です。
 
この状況を乗り切るには、生産性の向上が急務です。
その中でも私たちが重視しているのは「人時生産性」です。
つまり、一人1時間にどれだけの付加価値=粗利を稼げているか。
私たちアーティスティックスがDXを推進する理由の1つは、
この人時生産性の向上のためです。
 
      付加価値(粗利)[円]
人時生産性=----------
       総労働時間[H]
 
人時生産性を高めるには、付加価値を高めるか、総労働時間を減らすかのどちらかです。
 
コロナがきっかけではありますが、社内外のミーティングの多くが、ZoomやマイクロソフトTeamsなどのWeb会議となりました。
それにより、移動の時間が不要となり、ミーティング自体も短時間で済む傾向にあります。
できた余白時間は、フェイスtoフェイスでなければならない重要顧客への訪問や、
次の取組みへの準備時間に当てられるようになりました。
 
人時生産性の向上のためにも、中小企業はDXを推進する必要があると思っています。
 
ちなみに、中小企業のDX推進について近々セミナーを開催します。
地方の中小企業のDX推進は、大企業のそれとは違います。
進め方が重要です。
そんな話しをしますので、興味あるみなさんはぜひご参加ください。
1月14日(木)開催 中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション:IT化)はどう進めたらいいのか?

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