ブログ・コラム

2021.06.24

「SDGsの実践でサステナビリティ経営を目指す!」「SDGs実践入門」著者 泉貴嗣氏による特別講演 (前編)

きのうは、

「SDGsの実践でサステナビリティ経営を目指す!」

と題して、

「SDGs実践入門」の著者である、

泉貴嗣先生による特別講演を開催しました。

 

私が所属している、

静岡県中小企業家同友会で、

有志による勉強会を立ち上げて3回目。

 

素人である私たちが

断片的な知識を持ち寄っての勉強会だけじゃなく、

そろそろ、ちゃんとした話しを聞く機会を作りたい。

そういうことで、

泉貴嗣先生の話しを伺う機会を

作ることができました。

 

・今まで通りが通用しない時代

コロナ禍の影響もあり

今まで通りが通用しない時代となった。

自然災害は頻繁に起こり、

災害対策は過大なコストではなく、必要なこととなった。

 

G(ガバナンス=企業統治)を起点とした、E(環境)、S(社会)の問題(ESG問題)は

ダウンサイジングすると、企業経営にも影響を与える

経営課題となっている。

 

いままでのCSRは、事業活動で得られた利益を使っていたため、

利益が出なくなるとCSR活動が止まるという問題がある。

これからは、本業そのものにSDGsを組み込むことで、

事業とSDGsが同時に推進・発展することが必要。

 

そういう活動をしている企業は、

顧客のみならず、

ステークホルダー(顧客、従業員、地域、メディアなど)すべてが

高く評価することで

その価値が高まる。

 

・SDGsを知る

SDGsの前にMDGsがある。

MDGsとは、2000年に登場した、

主として発展途上国の問題を解決するもの。

その後継版として、2016年からSDGsがスタート。

翌2017年には、学習指導要領にも明記。

2020年には、高校のSDGs学科の設置も容認された。

ビジネスのみならず、生活も子供も巻き込んだ共通言語となったので、

自身の考え方はおいといて、

ビジネスにも対応が求められている。

 

17のゴール(目標)、169のターゲット、244(重複省くと232)の指標

で構成されるSDGsだが、

中小企業の場合は、ターゲットと指標はあまり気にしないこと。

それよりも、17のゴールに効果的な寄与を重要視する。

 

SDGsはゴール、つまりWhat。

それに対して、Howの4階層がある

1)守るCSR

2)延ばすCSR

3)ソーシャルビジネス

4)エシカルビジネス/消費

 

守るCSRは、ESG問題を抑制するCSR活動。

延ばすCSRは、ESG問題を解決するCSR活動。

守るCSRだけでは、せっかくのビジネスチャンスを見逃し三振することになる。

しかし、延ばすCSRだけでは、社会のESG問題を解決しても

社内にESG問題を生み出すことになり、トータルでよくならない。

守ると延ばすは、両方取り組むこと。

 

本業のプロセスにSDGsを組み込むことで

事業性も社会性も高いソーシャルビジネス型企業になる。

 

このように、企業にとってのSDGsは

ESG問題の抑制・解決を「本業」で実践すること。

中小企業では特に重要となる。

 

SDGsは「誰一人取り残さない」世界がゴール。

障がい者やLGBTなど

光が当たり始めているひとたちもいるが、

まだまだ光が当たっていない人たちも多い。

 

そのような社会的弱者に、

「与える」だけではなく「パートナー」に

なってもらうこと。

そのほうが持続的な活動となる。

 

SDGsはすべて100点を目指さない。

企業でできることとできないこと。

自社が得意なことと苦手なことがある。

ただし、SDGs#8だけしか取り組まないのは、

ただの金もうけ。

 

(後編に続く)

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