ブログ・コラム

2021.01.01

遠くをはかるものは富み、近くをはかるものは貧す(二宮尊徳)

 新年あけましておめでとうございます。

2021年は本格的に次の時代にシフトしていく年になりそうですね。
方向性を見間違わないようにし、しかし見極めようとしすぎない。
「dPDCA、まずはやってみる」を心がけます。
 
【遠くをはかるものは富み、近くをはかるものは貧す】
この言葉は、二宮尊徳(二宮金次郎)が言ったとされる言葉です。
二宮尊徳は、私くらいの世代の人は、小学校にあった、薪を背負って本を読んでいた石像を思い出すかもしれません。
江戸時代後期、報徳思想を唱え農村復興政策を進めた人です。
 
私は、経営を考えるうえで、この二宮尊徳の言葉を一番根底においています。
 
この言葉には続きがあります。
遠くをはかる者は富み
近くをはかる者は貧す
それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う。
まして春まきて秋実る物においてをや。
故に富有なり。
近くをはかる者は
春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯眼前(たんがんぜん)の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく
故に貧窮す。
 
 
私なりに直訳すると、こんな感じでしょうか。
 
遠い未来を考えている者は豊かになり
目の前のことを考えている人は貧しくなる。
未来のことを考えるものは、100年先の社会のことを考えて杉の苗を植林する。
ましてや、春に種をまいて、秋の実りの準備をすることなんて当然である。
だから、豊かになる。
目の前のことしか考えない人は、
春に種をまいて、秋に収穫するなんて時間がかかると準備せず、
目の前のことがらに迷い、種まきをせず、
育てることをせず得ることばかりに目がいく。
だから貧しくなる。
 
 
経営で大切なことって、すっごいたくさんあります。
ブランディング、マーケティング、差別化、採用、人材育成、ビジョン、経営理念、PDCA、などなど・・・
そのなかで、1つ選べと言われたら「時間軸で物事を考える」と考えています。
どんなことをやっていくにしても、3年後、5年後それが続けていけるか?発展できるのか?
変化の多い時代ですから、10年20年先というのはなかなか見通せませんが、
それでも、未来に渡ってどうなるかを考えることを重要視しています。
たとえ、いま苦しい状態だったとしても、ある程度の時間がたてば、良い状態に持っていくことができるチャンスが来ることがあります。
そういう場合はあまりじたばたせずに、その時を待ちます。
しかし、ただ、待っているだけではうまくいかず、やるべきことはやり、仕掛けていきながらも、タイミングを計るといったほうがいいでしょうか。
その辺の話しは、また機会があればしてみたいと思います。
 
長岡善章

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